介護ヘルパーにとって心からのやりがいは

介護ヘルパーの仕事の需要は少子高齢化と共に年々上がり続けています。
その一方で厳しい仕事内容から各介護施設において利用者の世話を行うスタッフが定着せず、慢性的な人手不足に陥っているという事態は、各種メディアからのニュースで盛んに伝えられている事からも知っている人は多いでしょう。

正直この様な厳しい状況の中、介護ヘルパーの仕事に対しやりがいを感じ、その気持ちを長期間維持してゆく事はそう生易しいものではありません。
介護の仕事は日々戦いと言っても過言ではない程に精神的・時間的に厳しく余裕の無いものです。
それゆえ自分自身のプライベートな時間が殆ど作れず、心身共に体調を崩し辞めていかざるを得ない人が生じている事も確かです。

ただその様な状況下でもこうした仕事にやりがいを見出すとすれば、利用者に対し同じ様な苦労や負担を感じているその家族の気持ちを酌み取れると共に、その大きな助けとなっているという事実に対してでしょう。
日々利用者を家族の元に送り届け、迎える家族からの笑顔や温かいお礼を言われる瞬間、もしくは利用者自身から不意に告げられる感謝の言葉、これらが疲れ切った身体でも奮い起こし、気分を改め仕事に取り組める大きな活力剤となってくれるに違い無いのです。

誰かの為になっているという実感を強く感じると、どんなに疲れていても不思議とやる気が漲ってくるものですよね。
確かに自らの健康を大きく害する様では問題ですが、少なくとも自分が感謝を受ける存在である事を忘れずにいれば、介護ヘルパーで頑張り続ける事が出来るのです。